法隆寺の鬼とギャラリーカフェ鵤樂舎|2月の季節行事
2022/02/03
今日は・・・節分ですね。
節分とは文字通り(季節)の分かれ目で、昔は立夏、立秋、立冬、それぞれの前日のことを節分と言っていました。現在は立春の前日を節分といいます。
節分に行う豆まきは、季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を鬼に見立てて、それを追い払う儀式です。
それは、宮中で節分に行われていた【追儺ついな】という鬼払いの儀式が広まったものだそうです。
また、豆が使われるのには、「魔物を滅ぼす=魔滅(まめ)」に通じているとも言われています。
鬼は角(つの)と牙(きば)を持ちますが、これは牛(丑)の角ととら(寅)の牙とされています。鬼が出る
方角は北東とされ、これは十二支に当てはめると丑寅の方角。丑寅は時刻に当てはめると夜中にあたることから、豆まきは夜に行うとよいとされている由縁です。
法隆寺の鬼・・・といえば。
最後の法隆寺宮大工棟梁、西岡常一棟梁です。
常一棟梁は、代々伝わる古代建築の技法を継承するだけでなく、すでに絶えた工具やその技法を復元し、
大工棟梁として法隆寺、法輪寺、薬師寺の修築、復興に多大な貢献をされました。
復興修築にあたっては、学者たちを相手にしても、彼らの意見や学説が、現場で実物から得られた知見と
食い違う場合は一歩も引かず、歯に衣着せぬ言説で舌鋒鋭く反論し、
「法隆寺には西岡という鬼がいる」といわれるようになりました。
ギャラリーカフェ鵤樂舎は、西岡棟梁の生家のある斑鳩町西里にあります。
ギャラリーには棟梁直筆の「木の命 木の心」や貴重な執筆原本も展示しています。
ほんまもんのもつ力・・・それは不変。感じてみてください。
さあ、豆まき始めましょ。鬼は外・・・福は内・・・・。
一日も早くコロナが収束して終息しますように!