端午の節句とは
2023/05/04
五月五日の端午の節句は、男の子の誕生を祝うとともに、その健やかな成長を祈る
行事です。
「端午」とは、「はじめの午の日」を意味し、もともとは特に五月に限った日では
ありませんでしたが、午の日の「ウマ」とういう字は「ゴ」とも読むため、ウマと
いう字の音が五月五日の「五」数字の「五」の音と混同されていきました。
その影響から五月五日に端午の節句として厄除けの儀式を行うようになりました。
江戸時代からこの日は公儀の祝日として定められていました。
武家では跡継ぎの男子の誕生は最大の慶事であったので、端午の節句に兜や旗を飾って
盛大に祝いました。
なぜ、こいのぼりをあげるの?
江戸時代、武家では家紋を染め抜いた旗や吹流しを戸口にたてていました。
これをまねて町人が、威勢のいい鯉を描いた旗を飾ったのが、そもそもの
始まりです。のちにこれが立体化し、現在のこいのぼりになりました。
当時は、鯉は出世の象徴とされていました。
端午の節句は何を食べるの?
端午の節句で特徴的なメニューは厄除け・魔よけの意味と成長・出世を願う
意味の2通りの意味でふるまわれることが多いようです。
柏餅や粽は、数百年以上の歴史を持つ食べ物ですが、意味合いは、厄除け・魔よけと
言われています。そのほか、まっすぐ伸びていくよう願いを込めた「たけのこご飯」
立身出世を願うブリ、「勝男」のカツオも端午の節句のメニューといえるでしょう。